愛媛県松山市を拠点に活動する陸上クラブ

多種目への取り組み

2023年

クラブ生には、複数の種目に取り組むことを勧めています。

中学生もいろいろな種目に取り組んでいる子が増えました。

小学生も「走る」以外の種目に興味をもって
100m以外にも積極的に大会に出てくれる子がとても多い!
練習でも「幅跳びやりたい!」「ボールやりたい!」「400やりたい!」
といろいろな種目のリクエストをされるのがとても嬉しいです。


なぜ、複数種目を勧めるのか?
私が考える主な理由は3つです。

①体をバランスよく鍛えられる
特定の種目に特化した動きは、身体への負担が大きくなります。
野球肘などはその例のひとつです。
陸上はどうしても「走る」ということが基本になりがちですが、
複数種目に取り組み、全身をバランスよく使うことは
パフォーマンスの向上や故障防止につながります。

②可能性を広げられる
陸上に取り組み始めるとき、
まずは短距離から始めるのがセオリーです。
そこからなんとなく短距離のみを続けるのではなく、
(もちろん意思を持って短距離を続けることを否定するものではありません)
自分に適性ある種目を見つけていくこともはとても大切です。
陸上では、高校・大学で種目転向する選手も少なくありません。
小・中学生の間に複数種目に取り組むことで
自分の(もしかしたら意外な)可能性に気づくことができるかもしれません。

③心に余裕ができる
競技に取り組む中で、伸び悩む時期が訪れるかもしれません。
その時に、いろいろな種目に取り組んでいれば
その中のどれかで自己ベストは出せるかもしれない。
ちょっとした気晴らしになるかもしれない。
何であれ自己ベストが出ると嬉しいものです。


私自身も、中学時代には、
専門の走幅跳以外にも、中長距離以外ほとんどの種目に出場した経験があります。
三種A(100m・走高跳・砲丸投)、三種B(100mH・走幅跳・砲丸投)、
四種競技(100mH・走高跳・砲丸投・200m)、オフには駅伝なども含め
ありとあらゆる種目に取り組みました。

ほかの種目に取り組むことが、専門種目をする上で
技術的にいい影響を与えたこともありました。

また、高校時代に専門の走幅跳でインターハイを逃した時も、
サブ種目の100mHで出場権を得られたりと
精神的にも(?)救われたこともあります。


中学時代に決めた種目で結果を残そうとすることも大切ですが、
特に高校や大学でも競技を続けたい場合は、
心に余裕をもっていろいろな種目に取り組んでみてほしいです。

成長途中の小中学生の段階で
専門種目を固定してしまうのはとてももったいない。
せっかく陸上競技には40以上の種目があります。

踏み出す勇気は必要かもしれませんが、
自信は行動しないと生まれません。
ぜひクラブ生にはいろいろな種目に
チャレンジしていってもらいたいです!

コメント